私がよく行く行きつけのカフェで、中学1年生の女の子におすすめされた本。
タイトルと紹介してくれた子の雰囲気から、「これは絶対に自分では手に取らない本だ」と瞬時に確信し、あえて読んでみることにしました。

僕の読書の目的の一つは、「自分の視野を広げること」。

できるだけ今まで関わったことのない世界に触れてみたいと思っているので、今回のような僕が絶対に読まない恋愛小説は、まさにチャレンジです。

王道恋愛ストーリー

読み始めて1〜2ページですぐに、「これは典型的な王道の恋愛ストーリーだな」と思いました。
少し乱暴で口の悪い男の子と、真面目で内気な女の子。最初は反発し合いながらも、次第に惹かれ合っていく――。
そして案の定、男の子は口が悪いけれど実は優しく、絵の才能もあり、女の子の悩みを受け止めていきます。

女の子の方は、マスク依存症という現代的なテーマを抱えており、自分の顔を出すことに恐怖を感じています。
そんな彼女を男の子が少しずつ支え、受け入れ、そして彼女自身が変わっていく――。

予想通りの展開ではありましたが、読み進めるうちに、気がつけば涙を流していました 笑

昔からある王道恋愛ストーリーです。

先日シェイクスピアのハムレットを読みましたが、これもなんて王道ストーリーなんだ、と思いました。王位継承争い、愛憎、復讐、毒殺、、、よくある話ですが面白い。

今も昔も、感動ポイントは変わらない。

「結局、人は王道に感動するんだな」と改めて感じます。

「夕焼けって何色だと思う?」

彼は「なあ茜。夕焼けって何色だと思う?」と問います。

「夕焼けがオレンジ色なんて、そんな単純じゃない。」と。

空は毎回違う。何時間見ていても飽きない。と。

この言葉を読んで、ビジュアルシンカーの脳という本を思い出しました。

私自身はどちらかというとビジュアルで物を捉えるのが苦手で、言葉で考えるタイプだと思います。景色を意図的にみていないように自分で感じる時もある。多分、ビジュアルは、情報量が多すぎるから。景色を見ようとすると脳のキャパを超えてしまう、、、と思う感覚があります。

例えば新しい街に降り立った時、何も情報が入ってこない感覚。新しい映像が多すぎて処理しきれない。

でも彼のように、空を見て“色の変化”を感じ取れる人がいる。

「世界の見え方って人によって本当に違うんだな」と思いました。

それが人間の面白さであり、世界の多様さなんだと気づかされました。

学級委員の苦悩

主人公の女の子は真面目な子で、クラス委員的な仕事をやっていて、学祭イベントの準備に忙殺。でも誰も手伝ってくれず、困っている。。

という話を読んで、共感。よく学級委員長をやらされることがあった。

田舎だったので、特に小・中学生の頃は毎年何かしら学級委員的なことをやらされていた。

そして誰も言うことを聞かない、、、決めなければいけないのに、どこまでもふざけ続ける男子、、、

なんなんだろう、、、と本当に疑問で、バカ男子全員吹っ飛ばしたい気持ちでいっぱいだったのを鮮明に覚えている。

でも、こういう組織は本当に無理ゲーだと思う。
大人になると、企業に入るので、上司・部下の関係がある。

もちろん上司も部下も話し合い合意して決めるものだが、決まらないときにも上司に決定権があるからこそ話が進む。(決定権がないように振る舞う上司もいるが、、、それはさておき)

決定権がない役職は本当に無意味で無理ゲーだ。

学校の学級委員も、PTAも、マンションの理事会も、権限がない役職は本当に厳しい。

学校はあえてそういう仕組みをとっているのだろうか。

学級委員長に最終決定権を与え、決まらない場合は委員長が独断で決めて良く、従わない場合は退学にする権限まであったら、どれだけやりやすいことか。

逆に、そうではなく、「誰にも決定権がない中で、空気を読みあって上手いこと話を進める日本人的スキルを磨く」ことを練習する場として用意されているのだろうか。。

確かに、それができないとPTAにも馴染めないし、マンションの理事会もモヤモヤするだろう。

それでも、委員長が可哀想なので、仕組みを変えたいものだ。