連載情報
この連載では、初心者でも一歩ずつ進められるように、「Notionに画像を置くだけで、自動で加工 → 保存 → 記録」まで進むワークフローを作る流れを解説します。
第3回(今回):NotionのデータをSlackに通知する
第2回でNotionとn8nを接続できましたが、「本当に動いているのかな?」と実感が湧きにくかったかもしれません。
今回は、NotionのデータをSlackに自動で通知する仕組みを作ります。
Slackに通知が届いた瞬間、「自動化がちゃんと動いた!」と実感できるステップになります。
この記事でできること
今回のゴールは、n8nで取得したNotionのデータをSlackに通知できるようにすることです。
第2回で作った「n8nからNotionを読める状態」を使って、
Notion → n8n → Slack
という流れをつなぎます。
画像加工などの複雑な処理は、まだ行いません。 まずは文字情報だけでOKです。
完成すると、Notionにデータを追加するだけで、Slackに自動で通知が届くようになります。
この機能でできることと仕組み
できるようになること
✅ NotionのデータベースからデータをN8Nで取得
✅ 取得したデータをSlackに自動で通知
✅ 「自動化が動いている」という実感を得る
Before / After
Before(第2回まで):
Notionとn8nは接続できたが、目に見える変化がない
本当に動いているのか不安
After(今回):
Notionのデータを元にSlackに通知が届く
「自動化が動いた!」と実感できる
次の画像加工ステップへの土台ができる
仕組みの流れ
1. Notionデータベースに新しいデータが追加される
2. n8nがNotionからデータを取得
3. n8nがSlackにメッセージを送信
4. Slackに通知が届く
前提条件
今回のゴールは「NotionのデータをSlackに通知すること」。 そのために、次の状態が整っていればOKです。
① 第2回まで完了していること
Notion × n8n が接続済み
Notionデータベースがn8nから取得できる状態
② Slackの準備
Slackワークスペースを持っていること(無料プランでOK)
通知したいチャンネルが決まっていること
💡 Tips: Slackワークスペースを持っていない場合は、Slack公式サイトから無料で作成できます。
用語解説
Bot User OAuth Token (ボット・ユーザー・オー・オース・トークン)
n8nという「外部のツール」が、あなたの代わりにSlackにログインして発言するための 「合鍵」 のようなものです。 xoxb- から始まるこのキーをコピーしてn8nに渡すことで、安全に連携ができるようになります。
Expression(エクスプレッション)
n8nで使える「変数」のようなもの。
{{ name }} のように書くことで、前のステップで取得したデータを参照できます。
例: Notionで取得した「タイトル」を {{ name }} と書くことで、Slackメッセージに埋め込めます。
手順と補足
Step 1: Slackアプリの作成と設定
n8nから通知を送るための「受け口」となるSlackアプリを作成します。
1-1. Slackアプリの作成
・Slack API のページを開きます。
「Create New App」をクリックします。

2.「From scratch」を選択します。

3.App Name にわかりやすい名前を入力します(例: n8n通知)。
4.Pick a workspace to develop your app in で、通知を送りたいワークスペースを選択します。
5.「Create App」をクリックします。

1-2.権限設定とボットユーザーの作成
左メニューの「OAuth & Permissions」をクリックします。

2.ページを下にスクロールし、Scopes セクションの「Bot Token Scopes」を探します。
「Add an OAuth Scope」をクリックします。

⚠️重要:Bot Token Scopesに以下の3つを追加してください。
channels:read: 公開チャンネルのリストを読み込むため(n8nでの選択に必要)chat:write: ボットとしてメッセージを送るためgroups:read: 参加しているプライベートチャンネルの情報を読み込むため
※「Add an OAuth Scope」をクリックし、検索窓に上記を1つずつ入力して選択します。これにより、アプリがチャットへの書き込みと、送信先リストの表示ができるようになります。



※これにより、アプリがチャットに書き込む権限を持ちます。
4.左メニューの「App Home」をクリックします。
5.App Display Name のセクションにある「Edit」ボタンをクリックします。

6.Display Name(表示名)と Default Username(メンション用ID)を入力し、「Add」をクリックして保存します。

1-3: ワークスペースへのインストール
左メニューの「Install App」をクリックします。
「Install to Workspace」ボタンをクリックします。
認可画面が表示されます。
Webhook用のチャンネル プルダウンで、通知を送るチャンネル(例:
#generalや#n8n-test)を選択します。
「許可する」をクリックします。

1-4: アクセストークン(xoxb)の取得
権限の設定が完了したら、最後にn8nで使うための「合鍵(トークン)」を発行します。
ページ上部の 「Install to Workspace」 をクリックします。
権限の確認画面が出るので、「許可(Allow)」 をクリックします。
自動的に設定画面に戻り、「Bot User OAuth Token」 が発行されます。
xoxb-から始まるこの長い文字列をコピーします。

1-5:Botをチャンネルに招待する
1. Slack側で通知を送りたいチャンネルを追加、または開きます。

2. メッセージ欄に @アプリ名(作成したBotの名前)と入力して送信。

3. 「チャンネルに追加する」をクリックして招待完了です。

これでSlack側の準備は完了です!このURLをn8nに設定していきます。
Step 2: Slackの設定
2-1:Slackノードを追加する
次に、n8n側でSlack通知の設定を行います。
第2回で作成したワークフローを開く
Notionノードの右側「+」をクリック

3.検索バーに「Slack」と入力
Slakを選択後、「Send a message」と検索し選択をします。

💡 Tips: ノードの追加は、既存のノードの右側にある「+」ボタンから行います。
2-2: 接続(Credential)の設定
1.Slackノードが表示されたらCreate New Credentialをクリックします。

2.Authentication で Access Token を選択します。

3.表示された画面の Access Token 欄に、コピーしておいた xoxb- から始まるトークンを貼り付けます。

これで接続が完了しました!
Step 3: Slackノードの設定とテスト送信
3-1:ノードの設定
次にN8Nの設定に戻ります。
Send Message To: 「Channel」を選択します。
Channel: 通知を飛ばしたいチャンネル名(例:
n8n通知用)を選択しまMessage Text: 自由にメッセージを入力します。
例:データベースが更新されました

3-2:テスト送信
右上にあるオレンジ色の 「Execute step」 ボタンをクリックします。

これでSlackに「データベースが更新されました」というメッセージが届けば、接続テストは成功です!

Step 4: 通知のトリガーを設定する(Notion Trigger)
これまでは「手動ボタン」で試してきましたが、いよいよ「Notionが更新されたら自動で動く」ように設定を変更します。
4-1. Notion Triggerへの置き換え
ワークフローの先頭にある Manual Trigger ノードを削除します。

2.左上の「+」から 「Notion 」 を検索して追加します。


4-2. トリガーの詳細設定
Notion Triggerノードを開き、以下の通りに設定します。
Credential to connect with: 前回の記事で作ったNotionの接続設定を選びます。
Poll Times(チェック頻度):
Every Minute(1分ごと)などに設定します。これで1分ごとにNotionを見に行き、更新があれば通知が飛びます。
Event:
Page Added to Database(ページが追加された時)を選択します。Database: 通知を送りたいNotionのデータベースをリストから選びます。

Get many database pagesのノードは今回は一旦必要ないので消しておきます。
今回のノードはNotionをトリガーとしてスラックに通知をするという形です。

Step 5: Notionのデータをメッセージに埋め込む
最後に、通知されるメッセージの中身をリッチにしましょう。
5-1. Expressionを使ったデータの埋め込み
n8nの Expression(エクスプレッション) という機能を使うと、取得したデータを自由自在にメッセージに差し込めます。
下記は今回受け渡すデータの例です。
Notion側で追加されたデータ
名称:テスト
季節:春

上記データが追加されたとき
スラック側で受け取るデータは下記のようになります。
テスト
春
データベースが更新されました

このようにN8Nは前のノードのデータを次のノードに渡すことが可能です。
5-2: 設定方法
設定はシンプルです。
スラックのノードを開き
左にあるNotionノードからInputされたデータをドラッグ&ドロップするだけです!


最初は難しく見えますが、手入力する必要はないので安心してください!
5-3: 運用方法
設定した自動化を、24時間365日休まず動かし続けるための重要な作業です。
スイッチをONにする: 画面右上にある 「Active」スイッチ をグレーから 緑色 に切り替えます。
保存の確認: スイッチを切り替える際、保存を求められたら「Save」を押してください。

トグルボタンを切り替えると下記メッセージが表示されます

このメッセージの意味
一言で言うと、「n8nが裏側で24時間体制の見守りを開始した」ということです。
自動監視の開始: Notionで新しいデータが追加されるなどの「イベント」がないか、n8nが定期的にチェックしに行きます。
トリガーの有効化: これまでは「テスト実行」ボタンを自分で押して動かしていましたが、これからは条件を満たせば「勝手に」ワークフローが動き出します。

「Production Checklist」が表示されたら
Activeに切り替えた際に出てくるポップアップは、「本番運用のための確認リスト」です。
Set up error notifications: 万が一、ネットの切断などで自動化が失敗した時に「失敗したよ!」と教えてくれる設定です。
Track time saved: この自動化で「自分の時間が何分浮いたか」を記録する機能です。「わしの時間」がどれだけ増えたか可視化したい時に使います。
これらは設定しなくても自動化自体は動くので、右上の「×」で閉じたり「Ignore for all workflows」を選んでしまって大丈夫です。
今回の完成形
最終的に、ワークフローは次のような形になります。
Notion(データ取得)
↓
Slack(メッセージ投稿)
Notionの内容をもとに、Slackへ自動で通知が送られる状態になりました。
ここまでできると何が嬉しい?
ここまで来ると、
✅ n8nが「ちゃんと動いている」という実感が得られる
✅ Notionのデータを使って外部へ連携できる
✅ 自動化の基本的な流れが理解できる
という感覚がつかめます。
この感覚が掴めていれば、次の画像取得・画像加工も一気に理解しやすくなります。
まとめ
ここまでで、
n8nにSlackノードを追加
Notionのデータをメッセージに埋め込み
実行してSlackに通知が届くことを確認
という仕組みが完成しました。
これで第3回のゴール「NotionのデータをSlackに通知」が達成できました!
次回は、いよいよ画像を扱う段階に進みます。
次回予告
次回は、Notionに登録した画像を実際に取得し、加工してみるところに進みます。
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