なぜ作ろうと思ったか

「数字を見て、サイトを改善する」と言葉にすれば1行ですが、実際にやろうとするとしんどいものです。

Googleアナリティクス(GA4)を開くと、画面には大量のメニュー・指標・グラフが並んでいます。エンゲージメント率、直帰率、セッションのプロパティ、ランディングページ、参照元、コホート分析……一つひとつ意味を調べていたら、本来やりたい「サイトの改善」に到達する前に日が暮れてしまいます。

マーケティング担当が専任でいる会社ならまだしも、自分でサイトを運営しているスモールチームや個人にとって、GAは"持っているけれど、ちゃんと活用できていない宝の山" になりがちです。

僕はまさにそれ。使いこなせていない、、、
マーケティングは本業の片手間にやっているのでちゃんとツールを覚えるのも大変。。

そこでふと思いました。

「GAは複雑だけど、データそのものはAPIで取れます。だったら AIに直接データを渡して、解釈と提案までやらせれば、素人でも使えるダッシュボード になるのでは?」

思いついた翌日には作り始めていました。

作ったもの

Claude(Anthropic製のAI)が、Google AnalyticsのデータをAPIで読み取り、自分で分析・施策提案までしてくれるダッシュボード です。

シンプルですが、これが思いのほか実用的でした。

主な機能を順に紹介します。

1. 主要指標を一画面で確認

ユーザー数 / セッション / PV / 直帰率 / エンゲージメント率 / 平均セッション時間 / コンバージョンを、前期間比較つき で一画面に表示しています。

GAだと「あれ、前と比べてどうだったか?」と思うたびに比較設定をぽちぽちやらないといけませんが、これは開いた瞬間に増減が分かります。

2. AIが自動でレポート生成

「AIで分析する」ボタンを押すと、Claudeがデータを読んで、

  • 全体サマリー

  • 注目すべき発見

  • 課題と懸念点

  • 次のアクション(具体的な施策)

の4セクションに整理してくれます。施策には「期待効果」と「実装の難易度(低/中/高)」までついてくるので、そのままタスク管理ツールに転記できます。

3. AIに自由に質問できるチャット

「直帰率が高いのはなぜ?」「/blog/foo の流入経路は?」「コンバージョンを増やすには?」

など、自然言語でAIに質問できます。GAデータを文脈として渡しているので、数値の根拠つきで答えてくれます。「これは推測ですが」と前置きしてくれるのも誠実な振る舞いで、好印象でした。

4. 特定ページの深掘り検索

URLパスを入れると、その記事のアクセス状況が一画面で見えます。

  • 日次PV推移(0PVの日もちゃんと表示されるので「公開直後の伸び具合」が分かります)

  • 流入経路(チャネル別、ソース別)

  • Google検索でヒットしたキーワード(Search Console連携)

  • クリック数 / 表示回数 / CTR / 平均順位

「最近書いた記事、誰か見ているのかな?」「どんなキーワードで来ているのかな?」が3秒で分かります。

5. スマホ版はアプリ風のUI

PC向けはダッシュボード、スマホ向けはボトムナビ付きのアプリライクなUIに切り替わります。電車の中で気になった指標をサクッと確認する、という使い方ができます。

GAそのものと比べて何が違うのか

GAは強力なツールです。データはGA本体にしか集まらないので、これは "GAの代わり" ではなく "GAをラップする使いやすい入り口" という位置づけになります。

GA本体

このツール

学習コスト

高い(専門用語の壁あり)

低い(指標は日本語、迷ったらAIに聞ける)

分析の速さ

自分でレポートを組み立てる必要あり

開いた瞬間に主要指標、ワンクリックで分析完了

施策提案

なし(自分で考える)

データ根拠つきで自動生成

質問形式

UIをクリックして探索

自然言語で「なぜ?」と聞ける

自社の文脈

反映できない

サイト情報をAIに渡せるので業種に合った提案が来る

公開直後の記事の伸び

検索が面倒

URLを貼るだけで一覧化

つまり、「データ閲覧」「分析」「施策発想」を1ツールに集約した形 です。GAは "データの貯蔵庫" として裏で動いていてくれればよく、普段使うのはこちら、という関係性になります。

これから増やしたい機能

まだまだ進化中なので、もっと便利にしていきたいですね。例えば以下のような機能も欲しいです。

  • 定期レポートの自動配信(週次/月次、メール or Slack)

  • 異常値検知 → 通知(直帰率急上昇など)

  • マルチサイト対応(複数のGAプロパティ切替)

  • 施策タスク管理(AIが提案した施策の進捗追跡)

  • 分析結果の共有URL(クライアントに見せる用)

  • PDFエクスポート

社内ツールとして使い続けて、揉まれてからSaaSとして公開するのも視野に入っています。

まとめ

数字を見るのが好きな方は、別にこれが無くてもGAを開けばよいと思います。ですが、私のように 「数字は見たいけれど、GAを毎回開くのが億劫。使い方も都度覚えてもすぐ忘れる。。」 と感じる人にとっては、AIが間に立ってくれるだけで、サイト運営との距離感が変わります。

「データを見る」のではなく「AIと話しながらサイトを改善する」体験。これがしっくりきました。

GAに限らず、業務で使っている複雑なツールに対して「AIで再ラップする」というアプローチは、もっと一般化していい気がしています。

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