Instagramでイベント写真を投稿するとき、毎回Canvaで日付やロゴを入れていませんか?n8nを使えば、任意のタイミングで自動的に加工された投稿用画像を作ることができます。今回はその前段階として、写真を管理するNotionデータベースを整えましょう。この機能でできることと仕組み作品写真を一覧で管理できる季節などメタ情報を紐づけられるギャラリー表示でビジュアルに確認できるワンクリックでフィルタリングされた写真が表示される仕組みとしては、Notionのデータベースに「元画像」「作品名」「季節」などのプロパティを設定します。これにより「見やすい+拡張しやすい」管理基盤を整えられます。前提条件Notionアカウント を持っている季節ごとの画像を準備💡この回ではNotionのみ操作します。n8nの設定は次回以降で行います。用語解説📘 データベース:情報を表で管理できるNotionの機能。🧩 プロパティ:列にあたる項目。画像・名前・作者などを格納。🖼 ギャラリー表示:写真や画像をカード風に並べて表示。。手順と補足Step1:作品管理ページをつくろうNotionにログインしたら 左側の+ボタンをクリックし、ページを追加します。新規ページができたら、ページに名前をつけます。次に、コマンドを入力します。半角「/」か全角「;」を入力します。コマンドメニューの下の方から「ギャラリービュー」を選択します。ここまでで、ギャラリービューのデータベースができました。新規ページボタンをクリックし、新しいページを作成します。次に、プロパティを設定していきます。プロパティを追加するをクリックし下記の通りプロパティを追加します。 - 季節(セレクト) - 元画像(ファイル&メディア) - 加工済URL(リンク)※次回以降で使用 - 処理済(チェックボックス)※次回以降で使用Notion プロパティ一覧と使い方プロパティ名説明・使いどころテキスト一番基本の項目。短いメモやタイトルなど自由に入力できる。数値数字専用の項目。数量・金額・得点などを入力でき、計算にも使える。選択(セレクト)プルダウンで1つだけ選ぶ形式。カテゴリや状態管理に便利。マルチセレクト複数のタグを選べる。記事のタグ付けや複数条件に最適。ステータス進捗を管理する専用プロパティ。「未着手/進行中/完了」など。日付日付や時間を入力できる。撮影日・公開日・締切日などに。ユーザーNotion内のメンバーを紐づける。担当者や作成者の管理に使う。ファイル&メディア画像や動画、音声ファイルなどをアップロードして添付。チェックボックスON/OFFを切り替えるスイッチ。確認済み・完了などに便利。URL外部リンクを貼る。ブログURLや参考ページなど。メールメールアドレス専用の入力欄。連絡先リストなどに。電話電話番号の記録用。連絡管理向け。数式(フォーミュラ)他の項目を使って自動計算や条件表示を行う。上級者向け。リレーション別のデータベースとつなぐ。例:記事 ↔ 撮影場所。ロールアップリレーションでつないだ先の情報を引っ張ってくる。作成日時ページを作った日時が自動で入る。履歴管理に。作成者ページを作ったユーザーが自動で記録される。最終更新日時ページが最後に編集された日時が自動で入る。最終更新者ページを最後に編集した人の名前が自動で入る。Step2:データを登録してみよう次にデータを入れてみます。各プロパティのボタンをクリックし、それぞれ入力します。選択の使い方選択(セレクト)についてはプロパティ編集メニューからオプションを追加ボタンで項目を追加できます。プロパティを編集からオプションの右がわのボタンをクリックすることで色を変更したり並び替えをすることができます。選択肢で「春」「夏「秋」「冬」を作成しておきます。ファイル&メディアの使い方画面に従い、UPしたい画像を選択します。※5MBより大きいファイルをUPするには有料プランへのアップグレードが必要です。しかし、個人で利用する場合はページ数やデータ数、ブロック数については無制限で使用できます。下記のようにデータを入力します。※加工済画像URLと処理済みのチェックボックスは次回以降で使用します。これをいくつか繰り返してデータを作成します。Step3:見やすいギャラリーに整えるデータ入力を何回か行い、データベースに戻ります。まだ下記のように写真が表示されていないと思うので、パッと見てわかりやすいように写真が表示されるようにしていきます。新規ボタンの横の設定ボタンをクリックレイアウトを選択します。次にカードプレビューからファイル&メディアのプロパティ「元画像」を選択します。これでデータベースに画像が表示され、一目で画像がわかるようになりました。ここまででも一旦問題はないのですが、任意のデータの表示、非表示を変更できるので紹介します。先程の設定メニューを表示しプロパティの表示/非表示を選択することで対象のプロパティの表示設定を行うことができます。これでデータにプロパティを表示することができました。Step4:季節ごとの切り替えビューを作る次に各季節の画像だけ表示するフィルター機能を使ってみたいと思います。右上のメニューからフィルターボタンをクリックし、季節を選択フィルターを使用したい項目にチェックを入れます。これでフィルター機能を使用することができました。これだけでも十分便利なのですが、春、夏、秋、冬それぞれの写真を見たいときに、フィルターを書け直す必要があり、少し手間がかかってしまいます。Notionにはフィルター機能をかけ直す事なく、クリックひとつで見え方の切り替えができる方法があります。タイトル横の3点リーダーから「ビューの複製」をクリックします。ギャラリービューが複製されました。名前を変えてフィルター「春」を選択しておきます。何度か複製を行い、それぞれ「春」「夏」「秋」「冬」とフィルターをかけておきます。これでフィルターをかけ直す事なく、任意の写真に切り替えることができます。注意点・エラー無料プランでのUP可能な画像サイズは5MBまで → アップ前に確認表紙画像の設定忘れ → ギャラリーで写真が見えなくなるので注意プロパティが増えすぎると管理が複雑化 → 最小限でスタートするのがコツまとめNotionを使えば、生徒の作品写真を見やすく整理し、授業やイベントの成果をアーカイブできます。作品名や作者と紐づけることで、検索や分類もしやすくなります。次回以降は、n8nを使ってこのデータベースを自動処理します。任意のタイミングで「加工されたInstagram投稿画像」が完成する仕組みを作ります。