合同会社Citrus App代表である私は、システム・アプリ開発業界で18年間のキャリアを持ち、これまで累計153件のアプリ開発に携わってきました。


そのうち127件以上が新規事業アプリ開発であり、キャリアの後半はほぼ一貫して「新規事業」の開発に従事しています。

これまでの失敗や成功の経験から私は、「新規事業を行う上では、最初から完璧を目指すのではなく、まずはビジネスモデルに応じたプロトタイプを小さく作ってリリースし、泥臭く改善していくことが最も重要だ」という結論に至りました。

そのため新規事業のアプリ開発を成功させる外注先には、例えば、

・「これは今はいらない」 「まずはここだけ作りましょう」と、機能を減らす提案をしてくれる
・最初から完成形を目指さず、変わる前提で進める
・想定外が起きても対応できる金銭的余力を持っている(安くしすぎない)

といった要素が欠かせません。

それなのに現実には、多くの企業が

・見栄えの良い開発実績
・分かりやすい機能説明
・最も安い見積もり

といった表面的な判断軸で開発会社を選び、
結果として

「思っていたものと違う」
「途中で方向性が崩れ、頓挫した」

という事態に陥っており、とても残念です。

本時事では、新規事業アプリ開発を成功させてほしいとの願いから、

数多くの新規事業・開発現場の失敗と成功の両方を見てきた経験を元に、
「この視点が欠けていたら、失敗する可能性が明確に高くなる」と断言できる7つのチェックポイントをお伝えします。

チェックポイント

選ぶべき会社

避けるべき会社

重要度:★★★★★
ポイント①サービス理解を前提にした提案をしてくれる会社を選ぶ

・サービスやビジネスモデル、運用体制への理解を前提にした具体的な提案をしてくれる
・理解するために資料提供を求めたり、ヒアリングをしてくれる

・技術的な話ばかりしてくる
・サービスやビジネスモデルを理解していない、しようとしない

重要度:★★★★
ポイント②「できない」「難しい」「不要」と率直に伝えてくれる会社を選ぶ

・「できないこと」「難しいこと」を最初に説明した上で代替案を出す
・「これは今はいらない」「まずはここだけ作りましょう」と、機能を減らす提案をする

・「何でもできます」「問題ありません」と即答する
・言われた機能をそのまま並べる

重要度:★★★★
ポイント③営業フェーズでPMと直接話せる会社を選ぶ

・営業フェーズでPMと直接話せる

・営業担当としか話せない

重要度:★★★
ポイント④まずミニマムなプロトタイプを出し、反応を見て必要な機能を追加する会社を選ぶ

・新規事業は短期で判断される前提で話をする
・最初から完成形を目指さず、変わる前提で進める
・「これだけあれば事業が成り立つだろう」というミニマムなプロトタイプ(MVP)を提案し、そこに必要な機能を追加していくプロセスを採用する

・長期で作り込む前提で話が進む
・最初に仕様や完成形を固めようとする
・最初から広い範囲・多機能を作ろうとする

重要度:★★★
ポイント⑤PMのシステム開発経験が「10年以上」の会社を選ぶ

▼必須
・システム開発経験10年以上のPMが実際に担当する
▼あるとベター
・近い分野の経験を数回持っている
・新規事業の開発を数回経験している

・開発経験がない・足りない
・会社として実績はあるが、担当者にはない

重要度:★★ 
ポイント⑥個人ではなく、各分野の専門家による複数人体制の会社を選ぶ

・PM・エンジニア・デザイナーなど、複数人が役割分担している

・基本的に一人で全部対応している

重要度:★★
ポイント⑦3社以上見積もりをとり「理由がなく安すぎる」会社は選ばない 

・相場程度の金額を提示する
・想定外が起きても対応できる余力がある
・妥当な理由があって安い(例:パッケージを持っている)

・3社以上の見積もりをとり、他の会社を半額以上下回る

7項目は、重要度順に並べていますが、一つ欠けただけでも、要件のズレ、認識違い、手戻り、開発停滞といったリスクは一気に高まります。

ぜひ7項目すべてで判断してください。

CitrusAppでは、約18年のシステムやアプリ開発経験、そのうち新規事業アプリだけで127件の開発をしてきました。
※開発実績数は、2025年12月現在の数値です。

全案件に携わるCitrusAppの代表、私石村がお伝えしたいのは、「最初から実装したい全ての機能を搭載したアプリを開発する」ことが、最も失敗につながるということです。

成功の鍵は「何を作らないか」の見極めですが、相応の実務経験や知識が必要なため、要望を鵜呑みにせずこれを貫ける会社は稀です。

下記では”CitrusAppで実現できる”新規事業のアプリ開発や他社との違いをまとめていますのでぜひご覧ください。

CitrusAppと他のノーコードアプリ開発会社の違いをみる
CitrusAppの新規事業アプリ開発における独自の強みをみる


1.ポイント(1)サービス理解を前提にした提案をしてくれる会社を選ぶ|重要度:★★★★★

まず、新規事業のアプリ開発で外注先を選ぶとき、最も重要なのが「あなたの会社のサービスやビジネスモデルを理解し、サービス理解を前提にした提案をしてくれる」ことです。

失敗しない会社は必ず、あなたの会社のサービスについて深く理解します。

そして、例えば、

・管理権限による画面の違い(誰がそのアプリを使うか(役割)」によって、表示される情報や操作できる機能を分ける)
・データの1対1・1対Nの関係性(スタッフの人数や属性に応じてシステムに登録するデータを関係付ける)

といった形で、あなたのサービスやビジネスモデル、運用体制への理解を前提にした具体的な提案をしてきます。
後からズレずに機能するものを一緒に作ろうとしているからです。

逆に注意すべきなのは、サービスを理解せず、技術的な提案ばかりしてくる場合です。

例えば、

「この機能はこの技術で作れます」
「この仕様なら、この実装方法がいいです」

といった話ばかりで、サービスを前提とした提案が抜けているケースです。

そのまま進むと、
・思ったより使えない
・追加開発が続く
・認識のズレで揉める

といった問題に悩むことになるので絶対に避けてください。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・サービスやビジネスモデル、運用体制への理解を前提にした具体的な提案をしてくれる
・理解するために資料提供を求めたり、ヒアリングをしてくれる

・技術的な話ばかりしてくる
・サービスやビジネスモデルを理解していない、しようとしない

2.ポイント(2)「できない」「難しい」「不要」と率直に伝えてくれる会社を選ぶ|重要度:★★★★

次に重要なのが、できないこと・難しいこと・不要な機能を、率直に伝えてくるかです。

新規事業のアプリ開発において「何でもできます」「問題ありません」という即答は危険信号でしかありません。

新規事業では 最初の想定通りに進まないことの方が圧倒的に多いからです。

例えば、新規事業では

・作り始めてから「この機能、足りない」と気づく
・逆に「これ、なくてもよかった」と分かる
・ユーザーの使い方を想定し直す必要が出てくる

こうしたズレが、ほぼ確実に発生します。

逆に、「すべてできます」と言う会社は、後から「やはり難しい」「想定外でした」となるリスクを抱えています。

結果的に、修正・追加が続き、時間もコストも無駄に増えていきます。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・「できないこと」「難しいこと」を最初に説明した上で代替案を出す
・「これは今はいらない」「まずはここだけ作りましょう」と、機能を減らす提案をする
・「これだけあれば事業が成り立つだろう」というミニマムなプロトタイプ(MVP)を提案し、そこに必要な機能を追加していくプロセスを採用する

・「何でもできます」「すべてできます」と即答する
・言われた機能をそのまま並べる

3.ポイント(3)営業フェーズでPMと直接話せる会社を選ぶ|重要度:★★★★

前項と同程度に重要なのが、実際に案件を動かすプロジェクトマネージャー(PM)と直接話すことです。

重要なのは、「話が上手い人」と話せるかではなく、その案件を動かすPMと話せるかどうかです。

理由は、営業担当とPMでは、見ているものがまったく違うからです。

営業は「受注すること」が役割なので、多少曖昧でも「できます」と言う方向に話が進みやすいです。いくら良い話であっても、現実に即していないのであれば全く意味がありません。


一方でPMは、「本当に作れるのか」「どこで破綻しそうか」「あとで揉めないか」
という現実的な視点で話をします。

しかし、受注前の段階では、担当PMが完全に決まっていないケースも多くあります。

その場合、

・実際に案件を動かす立場にいるか

を必ず確認してください。 失敗率が大きく変わります。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・営業フェーズでPMと直接話せる

・営業担当としか話せない

4.ポイント(4)まずミニマムなプロトタイプを出し、反応を見て必要な機能を追加する会社を選ぶ|重要度:★★★

新規事業のアプリ開発では、「これだけあれば事業が成り立つだろう」というミニマムなプロトタイプ(MVP)を提案し、そこに必要な機能を追加していくプロセスを採用することが非常に重要です。

私自身の失敗経験ですが、新規事業のアプリ開発プロジェクトにおいて、「多機能で完璧なアプリ」を作ることで競合他社と差別化を行おうとしました。しかし、開発中に要件追加がどんどん入り、開発期間は延長。1年がかりになり、コストは年間3億円にまで増大。

結果、競合他社にスピードで遅れを取りすでに時期を逃してしまい、一部のアプリはリリースさえせずにプロジェクトが終了してしまいました。

早く・小さく出して、検証し、反応を見て改善するべきです。

・まず出す
・反応を見る
・ダメなら捨てる

このスピード感を前提に、例えば、「まず短期間でここまでやりましょう」と話す会社は、新規事業を理解しています。

逆に、
「最初から全部作りましょう」
「1年かけて完璧に」
という提案しか出ない場合、失敗リスクが高いため、避けてください。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・新規事業は短期で判断される前提で話をする
・最初から完成形を目指さず、変わる前提で進める
・「これだけあれば事業が成り立つだろう」というミニマムなプロトタイプ(MVP)を提案し、そこに必要な機能を追加していくプロセスを採用する

・長期で作り込む前提で話が進む
・最初に仕様や完成形を固めようとする
・最初から広い範囲・多機能を作ろうとする

5.ポイント(5) PMのシステム開発経験が「10年以上」の会社を選ぶ|重要度:★★★

さらにおさえてほしいのが、PMのシステム開発経験「10年以上」という点です。

明確に、3〜5年経験しただけではカバーしきれない、幅広い領域や多様なケースを経験してきた10年選手だからこそ発揮できる強みがあるからです。

開発経験10年以上のPMは、過去の経験から

・運用フェーズで後から必要になりそうな問題に事前に気づける
・最初からその機能がいらないとわかる(経験の幅が増える、カバー領域が増える)

という大きな強みがあります。

具体的に、以下のようなスキルを持っています。

開発経験10年以上のPMならではのスキル

・要件定義の曖昧さ
・仕様認識のズレを解消できる
・「できないこと」の勘所とボトルネックを早期検出できる
・マネジメント(スケジュール・リソース)と遅れの予見できる
・相手がしっかり理解できるように噛み砕いて伝えられる
・コスト・品質管理(無駄なコストを発生させないフラットな提案)

これらはプロジェクトを成功させる上で必須要素です。

なお、システム開発経験10年以上はあくまで、最低限のラインです。

加えてあるとベターなのが、以下の開発経験です。

① 依頼内容どんぴしゃの開発経験(ただしこれは、正直ほぼありません)
② 同じ分野・近い分野・新規事業での開発経験(現実的にはこれがあると良いです)

ここまで確認できる会社は、現実的に、失敗耐性が高いと言えます。

一方NGなのは、よくあるのですが

・サイトに実績が並んでいるだけ
・会社としては開発経験があるが、担当するPMにはない

という状況です。

重要なのは、 会社がやったかどうかではありません。
今回の案件を担当するかどうか
を必ず確認してください。

選ぶべき会社

避けるべき会社

▼必須
・システム開発経験10年以上のPMが実際に担当する
▼あるとベター
・近い分野の経験を数回持っている
・新規事業の開発を数回経験している

・開発経験がない・足りない
・会社として実績はあるが、担当者にはない

6.ポイント(6)個人ではなく、各分野の専門家による複数人体制の会社を選ぶ|重要度:★★

開発体制については、

・PMがいる
・エンジニアがいる
・デザイナーがいる

といった役割が分かれ、
組織として開発している会社を選んでください。

重要な理由はシンプルです。
分業により、エンジニアがトラブル解決に集中できるからです。

繰り返しになりますが、

新規事業のアプリ開発では、要件のズレ、仕様変更、想定外の使われ方など、トラブルが起きる前提で進みます。

開発を一人で回している体制だと、開発以外に、要件定義、ヒアリング、スケジュール管理、交渉まで、すべてこなさなければなりません。

実際、かなり手間がかかり大変です。

結果として、トラブルが起きた際


・対応が遅れる
・問題を抱え込んでしまう
・品質が落ちる

といった状況につながることも多くあります。

一人で全部できるかどうかより、トラブルが起きたときに、複数人の体制で受け止められるか

ここを見ることが、新規事業のアプリ開発では重要です。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・PM・エンジニア・デザイナーなど、複数人が役割分担している

・基本的に一人で全部対応している

7.ポイント(7)3社以上見積もりをとり「理由がなく安すぎる」会社は選ばない|重要度:★★ 

最後に、新規事業のアプリ開発では、「理由がなく安すぎる見積もり」は避けるべきです。

理由は単純で、 その価格では最後まで責任を持って開発をやり切る体制を維持できない可能性が高いからです。

新規事業の開発では、 仕様変更や想定外の調整が発生するのはごく普通のことです。
その際、十分な余力や覚悟がない体制だと、開発が途中で止まり、結局ほかの会社に相談し直すことになる可能性があります。

見積もり金額には、 開発そのものだけでなく、想定外が起きたときに最後まで向き合うためのコストも含まれています。

その認識を持ったうえで、
「安いかどうか」ではなく
「この金額で、責任を持ってやり切れる体制かどうか」
を見ることが重要です。

具体的には、3社以上の見積もりをとり、他の会社を半額以上下回る会社は避けることをおすすめします。

選ぶべき会社

避けるべき会社

・相場程度の金額を提示する
・想定外が起きても対応できる余力がある
・妥当な理由があって安い(例:パッケージを持っている)

・3社以上の見積もりをとり、他の会社を半額以上下回る

まとめ

本記事で紹介した7項目は、成果の出ない選択肢を、最初から排除するための判断軸です。

重要度:★★★★★

ポイント①サービス理解を前提にした提案をしてくれる会社を選ぶ

重要度:★★★★

ポイント②「できない」「難しい」「不要」と率直に伝えてくれる会社を選ぶ

重要度:★★★★

ポイント③営業フェーズでPMと直接話せる会社を選ぶ

重要度:★★★

ポイント④まずミニマムなプロトタイプを出し、反応を見て必要な機能を追加する会社を選ぶ

重要度:★★★

ポイント⑤PMのシステム開発経験が「10年以上」の会社を選ぶ

重要度:★★ 

ポイント⑥個人ではなく、各分野の専門家による複数人体制の会社を選ぶ

重要度:★★

ポイント⑦3社以上見積もりをとり「理由がなく安すぎる」会社は選ばない 

これらがそろっていない場合、
どれだけ実績がありそうに見えても、
どれだけ技術力をアピールされても、
新規事業のアプリ開発では失敗確率が一気に跳ね上がります

さいごに、私はCitrusAppというノーコードツールを用いたアプリ開発会社で代表をしています。

新規事業アプリ開発で大切にしているのは、「アプリを作ること」ではなく、「事業を成功させること」です。

そのために上記7項目すべてを高いレベルで満たしているという自負があります。

私たちの新規事業アプリ開発におけるこだわりはこちらで具体的にお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

新規事業のアプリ(MVP)開発におけるCitrus Appの強み

あなたが新規事業のアプリ開発を成功させることを願っています。