先日、千葉の旭市にある認定NPO法人スポーツアカデミーというスポーツスクールにて、STEAM教育の一環として、小中学生向けにノーコードAdaloでスマホアプリの作り方の講義を行いました。

STEAM教育 Adaloスクール 講師画像

STEAM教育 Adalo受講生1

STEAM教育 Adalo受講生2

こんな感じです。子供達はとても真剣な眼差しで参加していました。

簡単にいうと、STEAM教育プログラムの中の1つのコースにプログラミング教育のようなものがあり、それをAdaloで行ってきました。
以下でSTEAM教育、およびAdaloについて解説していきたいと思います。

STEAM教育とは?

STEAM教育とはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った造語です。

  • Science(科学)

  • Technology(技術)

  • Engineering(工学)

  • Art(芸術)

  • Mathematics(数学)

これらを分野横断的に学び、創造的に問題解決していく力を身に着けていく。

そんな教育方針がSTEAM教育だと僕は考えています。

特に、元々STEM教育(科学・技術・後学・数学)だったものにArt(芸術)が加わってSTEAM教育となったという歴史があるのですが、

このArt(芸術)部分がテクノロジーなどに融合したことが非常に意義があるなと思います。

僕はこれまでシステム開発業界でキャリアを積んできましたが、

やはりこの業界にいるとテックに長けている人はいますが、

テックとアートが両方強い人、あるいは理解がある人が非常に限られていると感じます。

ですが、実際にサービスを生み出す人たちは、テクニカルな知識とアート的な要素を

両方兼ね備えている人材であるべきで、求められる人材だと思います。

実際にアプリ開発のプロジェクトにいて強く思うのは、

エンジニアサイドがビジネスサイドの意図を汲むことができずずれた方向に進んだり、

ビジネスサイドがエンジニアのいうことを理解できないまま意思決定してしまったり、

そんな失敗がままあります。

しかし、STEAM教育を経てそういった壁が超えられれば、

素晴らしいサービスが次々と生み出されると僕は期待しています。

我々のSTEAM教育プログラム

我々は4つのコンテンツをベースにSTEAM教育を進めていきたいと考えています。

STEAM教育 Adaloスクール ポスター
  1. 大喜利ワークショップ

  2. ロボット作り

  3. 演劇コミュニケーション

  4. アプリ制作

1つ目は大喜利ワークショップ。

お笑いでおなじみの大喜利を行うワークショップなんて・・・

楽しすぎますよね!

一見仕事に関係ないと思う方もいらっしゃる方もいるかもしれないですが、

ビジネススキルとして大喜利をする力を持ってる人がいたなら最強です。

そして大喜利スキルを使いこなせるタイプの人がテクノロジーの知見ももっていたなら・・・

世界が変わる気がしますね。

2つ目はロボット作り。

ロボットを作る。

自分で組んだ実装どおりにロボットが動く。

子供にとってこんなにワクワクすることは無いんじゃないでしょうか。

僕もワクワクします。

僕はハードウェアが分からないので、僕もこのコースに参加したいと思ってます笑

アプリ開発を行っていても、IoT(Internet of things)は当たり前のように見聞きします。

すべてのモノがインターネットにつながる時代、

IoTスキルは必須スキルとして役に立つと思います。

3つ目は演劇を使ったコミュニケーション講座

コミュニケーション能力の需要は尽きることはありません。

せっかく高いスキルをもっていてもコミュニケーションがイケてなくてパフォーマンスを発揮できない・・・

そんな事もたくさんありますよね。

しかしそういったことを実際に体を動かしながら学ぶ講義はこれまでの学校教育では

ほとんどありませんでした。

「演劇」の中にはそういった重要なコミュニケーションの要素がたくさん詰まっています。

演劇を通して、実践の中で、自分の主張を自分らしく伝えるスキルを身につけていく。

そんな講座になっています。

4つ目はAdaloによるアプリ制作。

こちらが僕の担当です!

プログラミング教育のように、アプリの作り方を学びます。

「アプリを作れる」というのも1つの表現です。

何かビジネスアイデアを思いついた時、自分でサンプルアプリを作れるならば

思いを形にして人に伝えることができます。

アイデアを形にする手段を1つでも多くもってもらいたいと思います。

そんなときにAdaloは面白いツールになるかなと思います。

「Adaloの使い方を覚える」のはほんの導入編で、

その先のビジネスアイデアをディスカッションしたり、

チームを作って、ビジネスアイデアコンテストをやってみたり・・・

そんなところまで出来たらなと思ってます。

ノーコードAdaloとは?

ノーコードとは、アプリを簡単に作れるツールのようなものです。

従来型の開発では、数名〜数十名のエンジニアが3ヶ月〜半年以上かけてアプリを開発します。

非常に大掛かりなプロジェクトになります。

しかし、すべてのアプリがそれだけのコスト・期間をかけて作る必要があるわけではないです。

スタートアップ・新規事業、MVP検証であれば、機能は少なくとも、より短期間でコストをかけずにアプリを作成してリリースしたい。

そんな思いがあるはずです。

そこで登場したのがノーコードです。

作れる機能は従来型の開発(スクラッチでの開発)に比べると全然足りないものもあります。

機能面、デザイン面、セキュリティレベル、パフォーマンス、挙動のサクサク感など・・・

足りないところはあります。

しかしその分、コストを抑えてあっという間にアプリを作れる。

それがビジネスチャンスを広げ、次への可能性に繋がります。

Adaloはそんなノーコードツールの中で、スマホアプリの開発に特化した、

高速アプリ開発ツールです。

エンジニアじゃなくてもある程度のアプリなら作れてしまう、便利なツールですが、

これはプログラミング教育にも丁度いいハードルだと思いました。

プログラミング的な概念は覚えられつつ、

創造的な発想で、自分のサービスアイデアを、アプリという形にしていく。

STEAM教育の発想にマッチした教材になり得ると思ったのです。

認定NPO法人スポーツアカデミーとは?

さて、今回は認定NPO法人スポーツアカデミーというスクールに行ってきました。

千葉県の旭市にある、「スポーツの学び合いを通じて人と人とをつなげたい!」という願いから誕生したスポーツスクールです。

「一人一人が生涯を通じてスポーツに親しむことのできる社会を実現する」

「スポーツの学び合いを通じて人と人とをつなげたい!」

という理念のもと、旭市の活動場所を中心に6種類のプログラムを展開しています。

近年はスポーツのみならずSTEAM教育にも意欲的に興味を持っておられ、今回我々と共にSTEAM教育プログラムを実践する運びとなりました。

STEAM教育としてAdaloスクールをやってみた感想

率直に、すごく楽しかったです。

子どもたちは小学校高学年〜中学生くらいの子たちなのですが、

初めてのアプリ開発ですし、興味がない子もいるのかな〜と思ってドキドキしてはじめました。

しかし、初めて見ると、皆さんとても真剣な眼差しで集中して話を聞いてくれました。

(すごく優秀な子たちで良かった)

STEAM教育 Adalo受講生3

また実際にアプリ開発が始まると、楽しそうにガヤガヤしながらアプリを作り始めました。

アプリ開発の醍醐味は、自分で作った通りにアプリが動いたときの感動です。

画像登録画面を作るように説明しました。

データベースから画像データを入れて・・・

一覧画面と紐付けて・・・

実際にアプリを動かして・・・

画像が一覧に表示された!

子供A「おおっ、出た!(感動)」

このリアクションを見れて、とても嬉しかったです。

モノづくりはこの感動が本当に大切です。

小学生でも高学年であればAdaloを使うのは全然大丈夫だろうと思いつつも心配してましたが、大丈夫だと確信が持てました。

STEAM教育・プログラミング教育の今後の課題

アプリ開発やロボット開発自体よりも、今の小中学生で課題だと思ったのは

PCの普及率の低さです。

今の子達はスマホはかなりの子たちがもっていますが、

パソコンをもっている人はすごく少ないです。

使ったことは少しある・・・けどよくわからない。

そんな子が多いですね。

なので、プログラミング教育への最初のハードルは、

Adaloやプログラミングそのものよりも、

PCに慣れてもらうこと

なんだな、と。

今の時代、大抵のことはスマホで出来ますが、

プログラミング教育を考えるとPCは今はまだ必要だと思っています。

今後は長期的にPCを配布・貸し出しが出来る仕組みを作るなどし、

すべての子供達が容易にプログラミング・モノづくりを楽しめるような世界に

変えていきたいと思っています。